電気・照明

漏電とは?原因・危険性・調べ方をプロの電気工事士がわかりやすく解説

コンセントとプラグ
ずうま

「漏電ブレーカーが急に落ちたんだけど…これって漏電?大丈夫なのかな?」

漏電は放っておくと感電事故や火災につながる、とても危険なトラブルです。でも、正しい知識があれば早期に発見して被害を防ぐことができますよ。

電気工事士として数多くの漏電トラブルに対応してきた私が、漏電の仕組み・原因・調べ方・対処法まで、初心者の方にもわかりやすく解説しますね。

漏電ってどういう状態?

コンセントとプラグ

漏電とは、電気が本来の通り道(電線・コード)から外れて、別の場所に漏れ出している状態のことです。

電線やコードは「絶縁体(ゴムやビニール)」で覆われていて、電気が外に出ないようになっています。でも、この絶縁体が劣化したり破損したりすると、電気が漏れ出すんですね。

漏れた電気が人体に流れると感電、可燃物に流れると発火の原因になります。

漏電の主な原因5つ

原因①:電気コードの劣化・損傷

これが最も多い原因です。特に注意してほしいのが:

  • 家具の下敷きになってコードがつぶれている
  • ペットがコードを噛んでいる
  • 無理な角度でコードが折れ曲がっている
  • 古い家電のコードの被覆がボロボロになっている

コードに亀裂や変色がないか、定期的にチェックすることが大切ですよ。

原因②:水濡れ・湿気

水と電気は最も危険な組み合わせです。以下のケースで漏電が起きやすくなります:

  • キッチンでコンセント周りに水がかかった
  • 雨漏りで屋内配線が濡れた
  • 洗面所や浴室で防水処理が不十分な箇所がある
  • 梅雨時期に湿気で絶縁性能が低下した

原因③:家電製品の内部故障

古い家電は内部の絶縁材が劣化して漏電することがあります。特に10年以上使っている家電は要注意です。洗濯機、エアコン、冷蔵庫などモーターを使う家電は特にリスクが高いですね。

原因④:トラッキング現象

コンセントに長期間プラグを差しっぱなしにしていると、プラグとコンセントの間にホコリが溜まります。そこに湿気が加わると、ホコリを伝って微小な電流が流れ始め、やがて発火に至ることも。

これを「トラッキング現象」と言います。テレビの裏や冷蔵庫の裏など、見えにくい場所のコンセントは定期的にホコリを掃除してくださいね。

原因⑤:屋内配線の老朽化

築30年以上の住宅では、壁の中を通る屋内配線自体が劣化していることがあります。この場合は配線の引き直し工事が必要になるため、電気工事店に相談してください。

漏電のサイン|こんな症状に注意!

電気工事士の作業

漏電は目に見えないので怖いですが、いくつかのサインで気づくことができます:

  • 漏電ブレーカーが落ちる(最も分かりやすいサイン)
  • 家電に触るとピリッと感電する
  • 電気代が急に上がった(漏電した電気も消費としてカウントされる)
  • コンセントやスイッチから焦げた匂いがする
  • コンセント周りが変色(黒ずみ)している

1つでも当てはまったら、できるだけ早く点検することをおすすめします。

漏電箇所の調べ方

漏電ブレーカーが落ちた場合、以下の手順で漏電箇所を特定できます:

  1. 安全ブレーカー(子ブレーカー)を全部OFFにする
  2. 漏電ブレーカーを「入」にする(この時点では落ちないはず)
  3. 安全ブレーカーを1つずつONにしていく
  4. ONにした瞬間に漏電ブレーカーが落ちたら → その回路が漏電箇所
  5. 漏電している回路の安全ブレーカーはOFFのままにする
  6. 残りの安全ブレーカーはONにしてOK(漏電していない回路は安全)

漏電箇所が分かったら、その回路につながっている家電のプラグをすべて抜いてみてください。プラグを抜いた状態でブレーカーが落ちなければ家電が原因、それでも落ちるなら屋内配線が原因の可能性が高いです。

漏電の修理費用の目安

漏電の修理は必ず電気工事士の資格を持った業者に依頼してください。費用の目安は:

  • 漏電調査・点検:5,000円〜15,000円
  • コンセント・スイッチの交換:3,000円〜8,000円/箇所
  • 屋内配線の部分補修:10,000円〜30,000円
  • 配線の引き直し(全面):100,000円〜300,000円
  • 分電盤の交換:50,000円〜100,000円

費用は状況によって大きく変わるので、必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

漏電を防ぐための5つの予防策

日頃のちょっとした心がけで、漏電のリスクを大幅に減らすことができます。

  1. コードを家具の下敷きにしない:コードは壁に沿わせて配線しましょう
  2. たこ足配線を避ける:1つのコンセントに電源タップを重ねがけしない
  3. コンセント周りのホコリを掃除する:年に1〜2回はプラグを抜いて拭き掃除
  4. アース線を接続する:洗濯機・電子レンジ・エアコンなど、アース端子がある家電は必ず接続
  5. 古い家電は早めに買い替える:10年以上使っている家電は絶縁劣化のリスクあり

特にアース線の接続は超重要です。万が一漏電しても、電気が人体ではなくアース線を通って地面に逃げるので、感電を防ぐことができます

まとめ:漏電は早期発見・早期対処が命を守る

漏電は放置すると感電事故や火災につながる危険なトラブルです。でも、正しい知識があれば怖くありません。

  • 漏電ブレーカーが落ちたら → 安全ブレーカーで漏電箇所を特定
  • ピリッと感電する → すぐにその家電の使用を中止
  • 電気代が急上昇 → 漏電を疑って点検を
  • 修理は必ずプロに依頼 → DIYは法律違反&危険

漏電が疑われる場合は、無理せず速やかに電気工事店に相談してくださいね。あなたと家族の安全が一番大事です。

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