ブレーカーが落ちる原因は?頻繁に落ちるときの対処法と電気代の節約術
「またブレーカーが落ちた…。ドライヤー使っただけなのに、なんで?」
こんな経験、ありませんか?特に冬場はエアコンやヒーターを使うので、ブレーカーが落ちやすくなりますよね。
実はブレーカーが落ちるのには明確な原因があって、正しく対処すればほとんどのケースは自分で解決できるんです。
電気工事士として20年以上の現場経験がある私が、ブレーカーが落ちる3つの原因と、すぐにできる対処法をわかりやすく解説していきますね。
そもそもブレーカーって何?3種類の違いを知ろう

まず最初に知っておいてほしいのが、ブレーカーには3種類あるということです。分電盤(家の壁にあるブレーカーが並んだボックス)を開けると、こんな構成になっています。
①アンペアブレーカー(主幹ブレーカー)
一番左(または上)にある大きなブレーカーです。電力会社との契約アンペア数を超えると落ちます。「30A」「40A」などの数字が書いてあるのが目印ですね。
これが落ちた場合 → 家全体が使いすぎです。
②漏電ブレーカー
アンペアブレーカーの横にある「漏電」と書かれたブレーカーです。家のどこかで漏電(電気が漏れている状態)が起きると落ちます。
これが落ちた場合 → 漏電の可能性があるので要注意!
③安全ブレーカー(子ブレーカー)
ズラッと並んでいる小さなブレーカーです。各部屋や回路ごとに分かれていて、その回路だけが使いすぎると落ちます。
これが落ちた場合 → 特定の部屋・回路で使いすぎです。
ブレーカーが落ちる3つの原因
原因①:電気の使いすぎ(最も多い!)
これがダントツで一番多い原因です。同時にたくさんの家電を使って、契約アンペア数を超えてしまうパターンですね。
特に要注意なのが、消費電力が大きい家電の同時使用です:
- エアコン:6〜20A(起動時は特に大きい)
- ドライヤー:12A
- 電子レンジ:15A
- IHクッキングヒーター:20〜30A
- 電気ケトル:10〜13A
たとえば30A契約のお宅で、エアコン(15A)+電子レンジ(15A)+ドライヤー(12A)を同時に使ったら、合計42A。当然ブレーカーは落ちますよね。

原因②:たこ足配線による過負荷
1つのコンセントにタコ足配線で複数の家電をつなぎすぎると、安全ブレーカー(子ブレーカー)が落ちることがあります。
一般的なコンセントの許容量は1口あたり15A(1500W)です。電源タップを使っても、この上限は変わりません。「タップで口数が増える=使える電気が増える」というのはよくある勘違いなので注意してくださいね。
原因③:漏電
これは最も危険なケースです。漏電とは、電気が本来の回路から外れて漏れ出している状態のこと。放置すると感電や火災の原因になります。
漏電の原因としては:
- 家電製品のコードの劣化・破損
- 水回り(キッチン・浴室)での水濡れ
- 古い家電の絶縁劣化
- ネズミによるケーブルの噛み傷
漏電ブレーカーが落ちた場合は、素人判断で復旧せず、必ず原因を特定してから復旧してください。
ブレーカーが落ちたときの正しい復旧手順
アンペアブレーカー・安全ブレーカーが落ちた場合
手順はシンプルです:
- 使っていた家電のスイッチを全部OFFにする(プラグは抜かなくてOK)
- 落ちたブレーカーを「入」に戻す
- 家電を1台ずつ順番にONにする
- 特定の家電をONにしたときに落ちたら、その家電が原因
ポイントは「いきなり全部つけない」こと。1台ずつつけていくことで、どの組み合わせでブレーカーが落ちるか分かりますよ。
漏電ブレーカーが落ちた場合
漏電が疑われる場合は、以下の手順で漏電箇所を特定しましょう:
- 安全ブレーカーを全部OFFにする
- 漏電ブレーカーを「入」に戻す
- 安全ブレーカーを1つずつONにしていく
- ONにした瞬間にまた漏電ブレーカーが落ちたら、その回路が漏電箇所
- 該当の回路はOFFのままにして、速やかに電気工事店に連絡
⚠️ 注意:漏電箇所が特定できた場合でも、修理は必ず電気工事士の資格を持った業者に依頼してください。感電や火災のリスクがあるため、DIYでの修理は法律で禁止されています。

ブレーカーが頻繁に落ちるなら契約アンペアの見直しを
「対処法は分かったけど、毎回気をつけるのは面倒…」という方は、契約アンペア数の変更を検討してみてください。
目安としては:
- 一人暮らし:20A〜30A
- 二人暮らし:30A〜40A
- 3〜4人家族:40A〜50A
- オール電化:60A以上
アンペア数の変更は電力会社に電話するだけでOK。工事費は無料のことが多いです(分電盤の交換が必要な場合を除く)。ただし、基本料金は上がるので、そこだけ注意してくださいね。
ブレーカーが落ちないようにする予防策
日常生活でちょっと気をつけるだけで、ブレーカーが落ちるリスクはかなり減らせます。
- 消費電力の大きい家電は同時に使わない(ドライヤー+電子レンジなど)
- たこ足配線をやめる(1つのコンセントに2台まで)
- 古い家電は買い替える(消費電力が下がり、漏電リスクも減る)
- 消費電力の少ない家電に変える(白熱灯→LED、古いエアコン→省エネエアコン)
- 使わない家電のプラグは抜く(待機電力の削減にもなる)
こんな場合はすぐに業者に相談!
以下の症状がある場合は、電気のトラブルが進行している可能性があります。自分で対処せず、すぐに電気工事店に相談してください。
- ブレーカーを上げてもすぐにまた落ちる
- コンセント周りから焦げた匂いがする
- コンセントやスイッチが異常に熱い
- 壁の中から「ジジジ」という異音がする
- 漏電ブレーカーが繰り返し落ちる
特に焦げた匂いや異常な発熱は火災の前兆です。すぐに該当のブレーカーを落とし、プロに点検してもらってくださいね。
まとめ:ブレーカーが落ちても慌てずに対処しよう
ブレーカーが落ちる原因は、ほとんどが「電気の使いすぎ」です。落ち着いて家電を減らしてから復旧すれば、すぐに解決できます。
- アンペア・安全ブレーカー → 家電を減らしてON
- 漏電ブレーカー → 漏電箇所を特定して業者へ
- 頻繁に落ちる → 契約アンペアの見直しを
ただし、漏電や焦げた匂いがする場合は危険です。無理せず、プロの電気工事店に相談してくださいね。